2013年11月16日土曜日

マガリさんのこと

Magari Souriau、

日本でこの方を知ってる人は少ないと思う。
僕の知る限りでこの人を知ってた人は過去、直接彼女と交友のあった一人だけだった(ちなみに浜村昌子さん)


2005年だったかな、fresh sounds recordsから[new york jazz underground]というアルバムが出た。
その頃、僕は(こちらも当時は日本ではあまり知られてなかった)ben monderの音源を集めまくっていたことで、
このアルバムに出会った。

CDもDVDも出てるけど、今のnyのジャズシーンを代表するすごいメンツの集まったジャズオーケストラで、
すべてまた当時気鋭のコンポーザーの曲が収録されていた。guillermo klein,jason lindner,frank carlberg,avi revobichi等。
それぞれ個性的な楽曲で、自分にとっては、それまでジャズオケはベイシー、エリントン、サドジョーンズ、ギルエバンス、マリアシュナイダーくらいしか聞いたことなかったので
そのどこにもあてはまらず、というかスタイルにとらわれず、ちゃんと自分の音としてオーケストラを操っている作品の数々に心踊らせた。
(ちなみにそのDVDの方は今、オスロか芦屋市にあるはず)

その中でも、不思議な輝きと濁りと、そしてあたたかみが印象的だったのが、マガリさんのpetit promnadeだった。



その後、ぼくはボストンのバークリー音楽院に一年ほど留学したのだが、ボストンについて自分の住居がやっと見つかったばかりのころ、散歩していたらバークリーのジャズ作曲家の名誉ある教授、herb pomeroyさんがちょどなくなったばかりの頃で、通りかかりのおおきな教会でfuneral eventが行われていた。

そして、何人かの演奏があったかちゃんと覚えてないけど、ジャズ科の教授たちのお話とかの途中で、突然[magali souriau]みたいなセンテンスが聞こえたと思ったら、
小柄な女性があらわれた。彼女はパイプオルガンで3分ばかりのimprovisationをポメロイさんに捧げていたと思う。音を聞いてマガリさんだと確信した。
すがすがしさ、葛藤、光、闇、いろんなものがむき出しになった音楽のように感じた。




その一年弱ほど後、日本に帰る少し前、nyのヴィレッジバンガードにguillermo kleinのオーケストラを聞きにいったとき、chris cheekさんに話しかけた。
「マーガリさんは活動してるんですか?」と。
「彼女は今は子供に音楽を教えたりしてるけど、ライブとかはほとんどやってないよ」
その後、コンタクトとって見るといいよ、と、クリスチークさんに彼女の電話番号まで教えていただいたのだが、結局かけるタイミングを逃して、僕は帰国した。



今更なんだけど最近、彼女のchris cheek(tenor sax),matt pavolka(bass)とのトリオの録音作品を手に入れた。
オーケストラ作品と同じく、素晴らしい。

一枚だけ出ているオーケストラのやつは、いつか聞けるんだろうか。すごい聞きたいんだけど。日本で入手は困難なよう。


英語ですが、(結構前からだけど)彼女のドキュメンタリーがアップされてました。ネット上でも、彼女の情報や映像はきわめて少ない。
英語わからなくても、彼女の人柄が、伝わってきます。


http://www.youtube.com/watch?v=kbm6CelaU-A



マガリさん、名前の読み方すらよくわからないけど、理想の音楽家の一人です。
いつか、どこかでお会いできたらいいな。










2013年11月10日日曜日

トムを待つ。天昇堂ギャラリー

11月の関西ライブで追加公演決まりました。



11/28(木)Duo with 有本羅人(trumpet,bass clarinet etc『管』)
@春日野道 神戸天昇堂ギャラリー
start 19:40頃
charg free tip


(ギャラリーにての飲物のご用意はございませんのでご持参ください。)
神戸天昇堂ギャラリー
住所
神戸市中央区割塚通7-1-21No.185.
website
http://www.kobetenshodo.com/index.html




久々に羅人君とDuo。
(いろいろなバンドや編成でやってきたけど、じっくりライブでDuoやんのは、多分、学生時代以来)


いつもお世話になってる、素晴らしい空間、天昇堂ギャラリーにて。

何がおこるか、それは、顔と音をあわせてからのお楽しみ。
力を抜いて気を抜かずじっくりやろうと思う。

一年前に大阪で共演したときは通りがかりの円ひろしさんが音を聞いて入ってきてくださったのですが、
今回は通りがかりのトムウェイツ氏が音を聞いて入ってきてくれるでしょうか。


チップ制ライブです。
おなじみの方もはじめての方も気軽に立ち寄ってくだされば、有り難いです。


木曜の夜だけど、あのコートきたトムウェイツを待ちたい春日野道の帳の中。



2013年11月5日火曜日


やっぱり一年前の声は戻らないんだろうなぁと思う。

今年二度ほど、風邪でどうしようもないほど声が出ないときに、仕事とライブでそうも言ってられずやったことが原因かもしれないが、

真相はわからない。


8月のおわり、一度専門医に行って声帯をカメラでみたことがある

「きれいな声帯ですよー、とくに傷もありません、すこし痰がまだ残ってますね」

とのことだったけど、今はやはり痰が残っていたせいではなく

声が変わってしまったんだとはっきりわかる。


以前の声は戻らない。


そして今のうた声はあまり好きではない。

だけど、自分の好き嫌いはどうだっていい。

有り難い、待ってくれている方もいらっしゃるので、そして自分も待っているので

諦めずに毎日探り続けているが、(ま、はたからみたら好きな歌うたっているだけなんですが)

一年前のうた声(とはいっても『誰もが息をのみ涙する美声』でもなんでもない、ありふれた声だけど)を探すのはもうやめよう。


今自分にあるものを育てていく。

それが自分に納得できるものになったときは、遅れずに、作品化する。

うた声、いつまでもつづくもんじゃないんだなぁって。


ギターも一緒だなきっと。

ギターに限らず。


なんだか写真のようだ。


最もそれが輝く瞬間をフィルムにおさめるようなものだ。


タイミングを大事に。



P.Sあ、柿酢づくりですが、今のとこ順調です!